此世の楽に様々の種類があるが、中にも、親子一族うちくつろぎ、睦じきに優るものはない。互に遠慮のない中にも敬愛の念備はり、甘き辛きも共にする親子夫婦の間柄は人の最良なる性格を発揚し、地上に天国を実現する道である。世務繁き人も、機(なり)を求めて楽むべきは一家団欒の祝福である。
明治天皇御製
親も子も親しみかはし家の内の 振へるこそ楽しかりけれ
一日一言(新渡戸稲造)
私の尊敬している教育者の一人である新渡戸稲造先生。
有名なのは著書『武士道』、国際連盟事務次長、東京女子大学初代学長という経歴はご存じのことと思われる。
また、今回のお札改定変更で同じ教育者の津田梅子氏へと交代したが日本銀行券の五千円券の肖像としても知られているはず。
この人が自分の助となつた格言を集めて、その日その日の教訓になる格言を日本人が理解できるように、また、簡単な文章で一日の精神的糧になるようにと書き残したのがこの文書である。ただ、1915年(大正4年)の脱稿なので、また、文語文の形態から令和のZ世代人は理解できるかなは甚だ疑問であるが…
もう一つの特徴としては一日分を声高らかに誦(しょう)しても一分以上を要しない短文であるということ。
あなたも私のブログを見ながら音読してみませんか?
今日の糧を得られるかもわかりませんよ。