大河は山麓を廻る

三度食ふ飯さへ硬し軟らかし、特製の品さへ注文通りには行かぬ。物事は一つとして己が望み通りに運ばぬ。どんな大河も、進む間には泰山に遮られ、己が欲するまゝに流れ得ぬ。避くべからざる事情に対して争ふ武器はない。大河は山麓を廻り、小舟は蘆間を漕ぐより外に進む路なし。
 明治天皇御製
  何事も思ふがまゝにならざるが かへりて人の身の為にこそ

一日一言(新渡戸稲造)

私の尊敬している教育者の一人である新渡戸稲造先生。
有名なのは著書『武士道』、国際連盟事務次長、東京女子大学初代学長という経歴はご存じのことと思われる。
また、今回のお札改定変更で同じ教育者の津田梅子氏へと交代したが日本銀行券の五千円券の肖像としても知られているはず。

この人が自分の助となつた格言を集めて、その日その日の教訓になる格言を日本人が理解できるように、また、簡単な文章で一日の精神的糧になるようにと書き残したのがこの文書である。ただ、1915年(大正4年)の脱稿なので、また、文語文の形態から令和のZ世代人は理解できるかなは甚だ疑問であるが…

もう一つの特徴としては一日分を声高らかに誦(しょう)しても一分以上を要しない短文であるということ。
あなたも私のブログを見ながら音読してみませんか?

今日の糧を得られるかもわかりませんよ。