縁の絆

縁の絆は時代と共に愈ゝ長く強くなる。一樹一河は云ふも更なり、同じ電車に乗る縁や、同じ水道の水飲む縁とて中々浅きものではない。同じ市に住む者は、互の便を計りて公徳を重んじ、同じ車に乗る者は互に席を譲るのは、縁の絆の結ぶ故である。
  かたきでも思ひまはせば憎からず 善きも悪きも縁と思へば

一日一言(新渡戸稲造)

私の尊敬している教育者の一人である新渡戸稲造先生。
有名なのは著書『武士道』、国際連盟事務次長、東京女子大学初代学長という経歴はご存じのことと思われる。
また、今回のお札改定変更で同じ教育者の津田梅子氏へと交代したが日本銀行券の五千円券の肖像としても知られているはず。

この人が自分の助となつた格言を集めて、その日その日の教訓になる格言を日本人が理解できるように、また、簡単な文章で一日の精神的糧になるようにと書き残したのがこの文書である。ただ、1915年(大正4年)の脱稿なので、また、文語文の形態から令和のZ世代人は理解できるかなは甚だ疑問であるが…

もう一つの特徴としては一日分を声高らかに誦(しょう)しても一分以上を要しない短文であるということ。
あなたも私のブログを見ながら音読してみませんか?

今日の糧を得られるかもわかりませんよ。