一日一言 死を説明するは生 大正元年の今夜、乃木大将夫妻が自刃した。自殺の善悪論は兎に角、二人の誠意は天地を動かした。是れ死したる為と云はんよりは、生前の言行正しかりしが為である。人にして誠実を欠ける人なりしならば、死んでもただ笑ひ物たりしならん。死を説明するものは生... 2024.09.13 一日一言
一日一言 各人の使命 気に合はうが合ふまいが、自身一人の世の中にあらざる以上は、何人も一定の使命を以て生れ、使命を果さん為に存在する者と信ぜねばならぬ。然う考へれば、甲も乙も丙も丁も敵も味方も、現はれやうこそ異なれ同じ天道の一片。 峯の松谷の柏木いかなればおなじ... 2024.09.12 一日一言
一日一言 我は人の人なり 天保十四年(西紀一八四三年)の今日平田篤胤歿せり。神は我が神なり、我は神の人なり神はよし神とあらずも我や人ひとたる道を好まであらめや神は我が祖なり、我は神の子なり神はよし祖(おや)とあらずも我や子の子たらん道を尽さであらめや神は我が人なり、... 2024.09.11 一日一言
一日一言 巧言令色 巧言令色にはとかく欺かれ易い。同じ事でも美人の口より出れば、醜婦の言よりは耳触がよい。棘ありと知りながら薔薇の花は愛する。これ美が悪しきにあらず。誠あるならぱ、言も訥(とつ)なるよりは能弁が良し。たゞ美の恐るべきは、醜よりも偽りのその中にか... 2024.09.10 一日一言
一日一言 互いに容れよ 夫婦、親子、兄弟の間にも、意見を異にすることあるは已むを得ぬ。人各見る所あれば・説の異(ちが)ふは顔の異ふが如し。互に容れ合ふべし。不和は避くべし、家庭の仲悪しきは個人の堕落、一家の傾き、一国の憂ともなるなり。身代のふとき柱も不和合の あら... 2024.09.09 一日一言
一日一言 千代の句 安永四年(西紀一七五四年)の今日、加賀の千代は逝去した。僅か十七文字の中に、深き人情を含め、我々の云はんとする心を述べてくれた。 朝顔や地につくことを危ながり 朝顔につるべとられて貰ひ水 蜻蛉つり今日はどこまで行つたやら 百なりや蔓一すぢの... 2024.09.08 一日一言
一日一言 裸でと貴かれ 爵位が高いとか、家柄が好いとか、月給が上だとか、学問があるとか、普通世人が買ひかぶり易いものを所有するものは、自身でも自身が買ひかぷり勝になるもの故、己より社会上の地位低きものには、特に丁寧にするが大切。人は無位無官、裸で生れ裸で死するを忘... 2024.09.07 一日一言
一日一言 罪を転嫁するな 罪はとかく他に転化したきもの。夫は妻に家の傾く罪を被らせ、子は親に放蕩の罪をなすくり、雇人は主人に無能の罪を負はす世の中に、他の罪まで独りにて引受けるは義侠。世人は勿論、友人親族は疑はれても猶ほ黙然として、世の憂きと人の恨みを一身に負ふは神... 2024.09.06 一日一言